【工事費】雨漏り修理にかかるお金
目 次
1)雨漏り修理の費用相場と注意点
雨漏りは建物にとって深刻な問題です。適切な修理を行うために、費用の目安を知っておくことが大切です。ここでは、雨漏り修理の費用相場について詳しく説明します。
足場の設置費用
雨漏り修理には足場が必要になることが多く、その費用は一般的に15〜20万円程度です。これを念頭に置いて、予算を立てましょう。
(※費用は状況により異なる場合がございます。)
屋根の修理
屋根は太陽光や雨風に常にさらされており、経年劣化によりひび割れや亀裂が発生しやすい部位です。以下が主な修理内容と費用相場です。
- コーキング補修: 5〜30万円
屋根のひび割れや隙間をシーリング材で埋める作業です。比較的軽度の雨漏りの場合に有効です。 - 漆喰の補修: 20〜70万円
瓦屋根の隙間を埋めるための漆喰を補修します。古い漆喰が劣化している場合に必要です。 - 棟板金の交換: 25〜50万円
屋根の頂部にある棟板金を交換します。強風などで棟板金が外れると雨漏りの原因になります。 - 谷樋の撤去・交換: 3〜60万円
屋根の谷部分に設置された樋の交換です。水の流れが集中する部分なので、劣化が進みやすいです。
- 屋根全体の交換: 60〜300万円
屋根全体を新しくする工事です。(葺き替え・カバー工法)経年劣化が激しい場合や広範囲にわたる雨漏りがある場合に必要です。
(※費用は状況により異なる場合がございます。)
軽度の雨漏り修理は約3日、重度の場合は約2週間の工期がかかります。屋根全体に傷みがある場合、葺き替えが必要となり費用も高額になります。
天井の修理
天井からの雨漏りは、内部構造への影響が大きく、放置すると被害が拡大する恐れがあります。
- 天井の補修: 5〜25万円
天井材の交換や補修を行います。水漏れの範囲や被害の程度によって費用が変わります。 - 配管の修理: 3〜20万円
天井裏の配管からの漏水が原因の場合、配管の修理が必要です。配管の状態や修理の難易度によって費用が異なります。 - クロスの貼り替え: 5,000円〜/1㎡
天井にシミができた場合、クロスの貼り替えも必要です。広範囲にわたる場合は、費用が増加します。
外壁の修理
外壁のひび割れや塗装の剥がれ、コーキングの劣化も雨漏りの原因になります。
- コーキングやひび割れの修理: 5〜20万円程度
- 外壁塗装や全体の張替え: 80〜300万円
軽度の修理なら3日〜1週間、重度の場合は2週間以上かかることもあります。
窓枠・サッシの修理
窓枠やサッシの隙間からの雨漏りは、コーキングでの補修が一般的です。
- コーキング補修: 5〜30万円
天窓の雨漏りも注意が必要です。周囲の清掃は約5万円、撤去の場合は80〜90万円かかることがあります。修理期間は数時間日〜2、3日程度です。
ベランダの修理
ベランダからの雨漏り修理は、5〜20万円程度です。下地まで浸水している場合は、25万円以上かかることもあります。修理期間は1日〜10日程度です。ベランダの排水溝の詰まりや防水加工の劣化にも注意が必要です。
(※費用は状況により異なる場合がございます。)
2)火災保険が適用されるケース
雨漏りは火災保険でカバーされる場合があります。自然災害が原因で雨漏りが発生した場合、火災保険が適用されることがあります。保険証券を確認し、申請を速やかに行うことが重要です。
自然災害による雨漏りは保険適用
火災保険が適用されるには、雨漏りの原因が「自然災害」でないといけません。
自然災害とは、風災(台風、暴風、突風、竜巻など)、雹災(雹による被害)、雪災(積雪、豪雪、雪崩など)を指します。雨漏りは「水災」ではないので、注意が必要してください。
自然災害による雨樋や屋根の変形・破損、または積雪の落下により住宅が損傷した場合は、火災保険の適用対象になることがあります。
ただし、雨や雪の吹込みによって雨漏りが発生しても経年劣化によるものだと判断されてしまう場合があります。
屋根の老朽化など、時間の経過による劣化が原因で生じた被害は自然災害には該当しません。
また、雨漏りが発生してから3年以内に申請をしないと、契約内容が失効します。申請が遅れると、経年劣化として扱われる可能性がありますので、雨漏りが発生したら速やかに申請することが重要です。
保険の種類と受取金額
保険の種類によって保険料の受取金額が変わります。
- 免責方式の場合
免責方式は、あらかじめ自己負担額(免責金額)を設定しておくタイプの保険です。
設定した自己負担額よりも損害額が小さい場合は保険金が発生せず、自己負担となります。
例:自己負担額を5万円に設定の場合 |
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受け取れる場合 損害額が40万円の場合、受け取れる保険金は損害額40万円から自己負担額5万円を差し引いた35万円になります。 |
受け取れない場合 損害額が1万円の場合、損害額が自己負担額5万円を下回るため、保険金は受け取れません。 |
- フランチャイズ方式の場合
フランチャイズ方式は、損害額が一定を超えた場合のみ全額を受け取ることができるタイプの保険です。
例:免責40万円に設定の場合 |
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受け取れる場合 損害額が40万円の場合、受け取れる保険金は損害額の40万円です。 |
受け取れない場合 損害額が19万円の場合、損害額が40万円未満のため、保険金は受け取れません。 |
火災保険の申請は個人でもできますが、難易度は高いです。被害箇所を調査して写真を撮る作業は、高所の場合危険が伴います。また、雨漏りが自然災害によるものであることを証明するのも難しいです。
【ご参考】 築10年未満の場合
もし築10年未満の建物や住宅で雨漏りが発生した場合、住宅瑕疵担保責任保険の対象となり、無償で修理を受けられる可能性があります。
住宅瑕疵担保責任保険は、築10年未満の建物で設計や施工不良が原因で雨漏りが起きた場合、建築業者に修理費用を請求できる保険です。
築10年未満の建物や住宅で雨漏りが発生したら、まずは建築業者に連絡し、問題が発見されれば無償で修理をしてもらえる可能性があります。
3)DIYで修理する場合
雨漏りの修理はDIYも可能です。基本的な補修の場合、合計で約10,000円~20,000円が一般的な範囲になります。高所での作業が多く、より多くの材料や道具が必要な場合や大規模な補修が必要な場合は、それ以上の費用がかかる可能性があります。
詳しくは、下の関連記事をご覧ください。
4)まとめ
雨漏りは建物にとって避けられない問題です。被害を最小限に抑えるためには、雨漏りの原因を理解し、適切な対策をとることが大切です。
信頼できる専門業者に依頼することで、確実で安全に修理ができます。
「オレンジホーム」は、富山、石川、福井で住宅施工を行っているリフォーム会社です。火災保険を活用した工事実績が多数あり、保険の申請サポートも行っています。突然の雨漏りに困った際は、オレンジホームにご相談ください。
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