吹き抜けを塞ぐとどうなる?リフォーム前に知っておきたいメリット・デメリット

1)吹き抜けのある住宅の魅力と悩み
開放感あふれる吹き抜けのある家は、デザイン性が高く人気ですが、冷暖房の効率が落ちたり、音が響きやすかったりといった悩みもあります。
そのため、「吹き抜けをリフォームで塞ぎたい」と考える方も少なくありません。
この記事では、吹き抜けを塞ぐことの可否やリフォームの際に知っておきたいポイント、メリットとデメリットを詳しく解説します。
住まいの快適さを向上させたい方、
リフォーム・リノベーションを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

2)吹き抜けを塞ぐ5つのメリット
- 使えるスペースが広がる
吹き抜けを塞ぐことで、2階部分に新たな床を設けられます。
収納やロフト、個室など用途の幅が広がり、限られた空間を有効活用できます。 - 暖房の効率が向上する
大きな空間だった吹き抜けを塞ぐことで、部屋の空気が逃げにくくなり、冬場の暖房効率が格段にアップします。 - 光熱費の節約につながる
冷暖房効率が改善されることで、エアコンの使用時間やパワーを抑えることができ、電気代などの光熱費を抑えやすくなります。 - 音の伝わりが軽減される
リビングなど1階の生活音が2階に響くのを防ぐことができ、プライバシーを保ちやすい住空間になります。 - 照明や窓のメンテナンスがしやすくなる
高所にある照明や窓がなくなる、または手が届く位置になることで、掃除や電球の交換が簡単になります。

3)吹き抜けを塞ぐ3つのデメリット
- 空間の広がりや自然光が減る
吹き抜けがなくなることで、開放的な雰囲気が損なわれたり、自然光の取り込みが減る可能性があります。 - リフォーム費用がかかる
床を新設する工事は構造的な対応が必要になるため、ある程度の工事費用が発生します。 - 窓や照明の見直しが必要なケースも
吹き抜け部分の変更によって、採光や照明計画を一から見直す必要が出てくることがあります。
4)吹き抜けリフォームの活用アイデア
✅ ロフトや小屋裏収納にする
ちょっとした趣味スペースや、お子さんの遊び場、収納空間としても便利なロフト。
高さ制限を守れば、固定資産税の対象外になることもあります。
✅ 書斎や個室に変える
集中できる空間が欲しい方には、独立した個室へのリフォームがおすすめです。
書斎やワークスペースに活用できます。
✅ 家族の共有スペースを設ける
新たにフリースペースを設けて、家族で過ごせる第二のリビングやスタディスペースとして活用するのも一つのアイデアです。

5)リフォーム時の注意点
● 建築確認申請が必要なケースあり
吹き抜けを塞いで新たに床を作る場合は、床面積が増えるため「増築」扱いとなり、建築確認申請が必要です。
特に防火地域・準防火地域にお住まいの方は、申請が義務づけられている可能性があります。
また、容積率や建ぺい率の上限を超えないかも要チェックです。
リフォーム会社や建築士に相談しておきましょう。

● ロフトの場合は面積と高さに制限あり
ロフトとして認められるには、天井高が1.4m以下、かつ設置階の床面積の2分の1未満である必要があります。
この基準を満たすと、床面積に含まれず、固定資産税が上がらない可能性も。
設計時にしっかり確認しましょう。

6)まとめ
吹き抜けを塞ぐリフォームは、住まいの断熱性や使い勝手を改善するうえで大きなメリットがあります。
一方で、開放感の減少や費用負担といったデメリットもあるため、事前にしっかりと検討しましょう。
建築確認の有無や法律面の条件を満たしながら、あなたのライフスタイルに合った住まいにアップデートする良い機会になります。
まずは専門家に相談し、最適なプランを立ててみてください。
