耐震補強工事の費用相場＆節約術
目 次
１）耐震補強の費用相場【2024年版】
一般財団法人日本建築防災協会の調査によると、耐震改修を実施した人の約55％が200万円未満で工事を行っています。
その中でも100万〜150万円をかけた人が最も多く、耐震補強工事の平均相場はおよそ150万円前後といえるでしょう。
耐震診断にかかる費用
耐震診断では、旧耐震基準で建てられた建物を新しい耐震基準に照らし合わせ、耐震性の有無を確認します。さらに、新耐震基準で建てられた建物でも、劣化による耐震不足がないかを診断できます。
費用は建物の構造や大きさによって異なります。例えば、在来工法の木造住宅で延べ床面積が120平方メートル程度の場合、診断費用はおおよそ10万円から30万円です。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合、延べ床面積が1,000平方メートルから3,000平方メートルであれば、相場は1,000円から3,000円/平方メートルです。
また、竣工時の図面や検査済証がない場合、追加費用が発生することがあります。耐震診断を依頼する前に、必要な書類の有無を確認しておきましょう。
耐震補強工事にかかる費用
耐震補強工事を行うことで、新耐震基準の建物と同等の耐震性を確保できます。2階建ての木造住宅の
耐震改修工事の相場は100万円から150万円です。
旧耐震基準で建てられた建物の場合、新耐震基準の建物に比べて工事費用が高くなる傾向があります。その平均費用は約155万円です。
出典：木耐協 耐震診断結果 調査データ
（日本木造住宅耐震補強事業者協同組合）
２）補助金を利用して費用を抑える
都道府県や市町村の補助金・助成金を申請することで、返済不要の資金を受け取ることができます。
富山県の補助金
富山県では市町村と連携して、昭和56年5月以前に着工した木造住宅の耐震診断、耐震改修工事に対する支援制度を設けています。
→富山県の耐震支援サイト
能登半島地震で被災した住宅への支援もあります。
→被災住宅の耐震化支援制度
耐震診断：9割を県が負担
住宅の大きさ、図面の有無により2千円～6千円の自己負担で耐震診断が行えます。（一般的には、約5万円～10万円かかると言われています。）
耐震改修：最大100万円まで補助
耐震改修、部分耐震改修に要する工事費の5分の4を補助（補助金限度額：100万円）
※耐震改修の部分的・簡易的な改修も補助対象となります。
石川県・福井県の補助金
石川県と福井県でも昭和56年以前に建てられた住宅について、耐震診断や耐震改修を行う際の費用について補助制度を設けています。詳しくは下記サイトをご覧ください。
→ 都道府県の耐震補強補助制度（総務省サイト）
３）工事費用の節約術
低コスト耐震改修（低コスト工法）
- 既存の壁や床、天井を壊さずに補強できる
- 外壁撤去を行わずに外部から補強できる
これらの低コスト工法は以下のメリットがあります。
- 既存の壁や床等の復旧工事が不要
- 工事費や工期の削減
このような工法を採用することで、
建物の耐震性を向上させながら工事費用と工期を大幅に節約できます。
参考：木造住宅低コスト耐震補強の手引き
（愛知建築地震災害軽減システム研究協議会）
４）まとめ
昭和56年5月以前の木造住宅に推奨
昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅は、
基礎の耐震性が低い場合があり国から耐震工事の実施が推奨されています。
自宅や実家の基礎を補強する際は、以下の手順で依頼しましょう。
耐震診断アドバイザーに相談
まずは、耐震診断アドバイザーに家の耐震診断と耐震補強設計の作成を相談します。診断結果や設計に基づいて基礎工事が必要と判断された場合、専門業者に相談します。
すべての住宅に耐震工事が必要というわけではありません。そのため、まずは耐震診断を受け、工事が必要かどうかを判断しましょう。
補助金を利用する場合は各都道府県のサイトから申し込み先をご確認ください。
当社でも耐震工事のご相談を承っております。
「オレンジホーム」は、富山、石川、福井で住宅を施工するリフォーム会社です。
丁寧なヒアリング、スピード力のある対応を強みとし、施主様一人ひとりのお悩みに寄り添った工事を行います。
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